VISAの歴史とバンク・オブ・アメリカの関係


VISAの歴史とバンク・オブ・アメリカの関係_アイキャッチ
クレジットカードの7つの国際ブランドのうち、ほぼ無条件に世界中で通用するのはVISAやマスターカード、アメックスなど、アメリカ発祥のクレジットカードが中心であり、その中でも独特な成り立ちをしているのが、VISA(ビザ)カードです。VISAカードの大きな特徴として、大元をたどっていくと銀行の提供したサービスまでたどりつくことがあげられます。
今回は、VISAカードの歴史とその歴史に大きく関係するバンク・オブ・アメリカの関係について見てみましょう。

世界で通用する国際ブランド「VISAカード」

世界のどこでも通用するクレジットカードの国際ブランドは限られていますが、その中でも特にシェアが大きいのがアメリカで誕生したVISAカードです。VISAカードは1958年にバンク・オブ・アメリカがバンク・アメリカードを設立したことにはじまります。当初は銀行の個人向けサービスとして設定されていたものの、同時期に個人向けの小額決済が爆発的に普及したことなどから、その規模は急速に拡大します。
バンク・アメリカードはそののちに社名とブランド名をBAIC、VISAとあらため、VISAが現在の社名・ブランドとして利用されています。
VISAというブランドは「Value International Service Association = 金融界のビザとして、各国地域の市場ニーズに合わせた貨幣価値を、国際決済サービスで提供する世界通貨」から採用されたものと言われています。

日本国内では、当初提携していた住友クレジットサービス(現:三井住友カード)をはじめとするVISAジャパン協会(現:VJA)の系列と、1987年以降のスペシャルライセンシー制度の導入以降に提携した銀行や信販、流通など様々な業種と提携することで、JCBに次ぐシェア2位をキープしています。

1地方銀行からはじまった「バンク・オブ・アメリカ」

世界規模のクレジットカードブランドとなったVISAと深い関係にあるのが、同様に世界規模の民間銀行であるバンク・オブ・アメリカです。前身となるネーションズバンクが1980年代から買収・合併を繰りかえして急速に規模を拡大し、関係の深かったバンク・オブ・アメリカを吸収合併したことで成立しました。合併までの略歴をふりかえってみましょう。

  • 1874年…ノースカロライナ州で前身となるコマーシャル・ナショナル・バンク(CNB)が商業銀行として開店。
  • 1957年…アメリカの信託会社を買収した後のCNBの総資産は2億3400万ドルに上り、アメリカン・コマーシャル・バンク(ACB)を設立。
  • 1960年…セキュリティ・ナショナル・バンクを買収の後、ACBはノース・カロライナ・ナショナル・バンク(NCNB)に改称。
  • 1982年…ノースカロライナ州外の地域に経営を拡大し、フロリダ州のレイクシティを本拠とした、アメリカ初の州際銀行ファースト・ナショナル・バンク・オブ・レイクシティを買収。
  • 1988年…倒産したファースト・リパブリック・オブ・テキサスダラスを連邦預金保険公社から買収。NCNBコーポレーションに名称変更。同年、ジョージア州のアトランタ市を本拠地としたC&Sソブラン・コープの買収。同時にネーションズバンクに名称を変更。
  • 1996年…ミズーリ州のセントルイスを本拠地としたボートメンズ・バンクシェアーズを買収。総資産2,250億ドル、南アメリカにおいて最も規模が大きい銀行に成長。
  • 1997年…ネーションズバンクはフロリダ州最大の銀行と、ジャクソンビルを本拠地としたバーネット銀行を買収。総資産2,840億ドルに成長。

このように1980年代に入ってから相次ぐ吸収合併をおこない、ネーションズバンクは全米最大規模の銀行に成長、1997年にアメリカ国内で有数の規模を誇っていたバンク・オブ・アメリカの吸収合併に成功し、ネーションズバンクはアメリカ最大の銀行となったのです。

おわりに

現在ではそれほど目立ちませんが、このようにアメリカ最大、ひいては世界有数の規模を持つことになったバンク・オブ・アメリカとVISAカードは深い関係にあります。
VISAカードを使うときにはそんなことを考えてみると面白いかもしれませんね。

The following two tabs change content below.
お金とクレカの歩み

お金とクレカの歩み

お金はいつから存在する?カードローン、クレジットカードの決済方法の歴史は?といったお金にまつわる話