クレジットカードの歴史


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既に一人でも複数枚の保有が当たり前となりつつあるクレジットカードですが、このように一般に普及するまでには、その誕生から現在に至るまで、様々な紆余曲折がありました。今回は、クレジットカードの誕生から現在に至るまでの歴史と、クレジットカードの仕組みについて復習してみましょう。

財布を忘れたのがきっかけ?クレジットカード誕生秘話

「アメリカはニューヨークでの出来事。ある実業家がレストランで食事をし、いざ支払いをしようとした時に財布を忘れてきたことに気づきました。このことがきっかけとなり、この実業家は現金を持ち歩かなくても食事のできるシステムを考えだし、1950年に世界初のクレジットカード会社となる「ダイナースクラブ」を設立しました。」というのがクレジットカードの業界団体の日本クレジットカード協会のホームページに掲載されているクレジットカードの誕生秘話ですが、実はこれは創作であるともいわれています。アメリカのクレジットカードの歴史について調べたルイス・マンデルの大著「アメリカクレジット産業の歴史(The creditcard industry:A History)」では、関係者へのインタビューなどにより、この逸話は広報担当であったM.シモンズによる創作であった可能性を指摘するなど、この逸話がどこまで事実なのかは定かではありません。
現在の形のクレジットカードができるまで、アメリカのクレジットカードにはほぼ150年の歴史があり、ダイナース以前から多数のカード類が発行されていました。
ダイナースクラブ(Diners Club)はその名の通り、買いものや公共交通などでは早くからカードが発達していたものを、ダイナー(Diner = 簡易食堂)で使用できるカードがほとんどなかった穴を埋めるために考案されたものとされています。その成り立ちから「食事をする人」のためのクラブ、というネーミングになっていると言われています。

このように既にクレジットカードが普及する下地が整っていたアメリカに対して、日本では一般庶民の間では信用取引の仕組みへの認知が広がらず、普及に苦労していました。日本で現在のようにクレジットカードが一般的に利用されるようになるには、1961年のJCB(Japan Credit Bureau = 日本クレジットビューロー)の誕生までかかることとなります。誕生当初は日本国内のみで通用する仕組みでしたが、1980年代から積極的な海外進出政策を継続、現在では世界6大クレジットカードブランドの1つとして知られています。

クレジット(信用)を担保にやり取りするクレジットカード

このようにアメリカでは比較的早期に普及したクレジットカードですが、国内では普及するまでに時間がかかりました。その大きな要因として、それまでの日本にはなかったクレジットカード特有の取引の仕組みがあります。クレジットカード(Credit Card)とは、本来契約者(利用者)の信用に基づいた与信枠(限度額)供与のことを意味しています。この信用を基に、利用者とカード会社で契約が結ばれ、クレジットカード加盟店で買物や食事ができるようになっています。

つまり、クレジットカードを発行・利用することは、カード会社から一定期間の信用を供与されていることになります。

クレジットカードの支払いから決済までの流れ

カード会社から一定の与信枠を付与されることで発行されるクレジットカードですが、実際の決済はどのような流れでおこなわれているのでしょうか。

商品の購入やサービスの提供を受けてから引き落としまでの流れを見てみると、

  • 商品・サービスの提供
  • カードの提示・端末機へ暗証番号を入力(売上票にサイン)
  • 売上票送付(売上データ伝送)
  • 売上代金支払
  • 利用代金明細書送付
  • 利用代金支払

となっています。

商品の購入やサービスの提供から代金の支払いまでは、契約内容によって異なるものの、おおむね一ヶ月程度が目安となります。

おわりに

高い利便性が魅力のクレジットカードですが、その利便性の元となったのはある実業家のうっかりと言われています。
クレジットカードを使うときには、そんな歴史的事実にも思いを馳せてみると面白いかもしれませんね。

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お金とクレカの歩み

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